2013年10月28日月曜日

第64回長野県医学会学会報告


昨日、第64回長野県医学会が行われ、症例報告を発表してきました。当院は、地方の小さな病院であり手術件数も少なく、学会発表といっても症例報告であり、毎年2~3回の発表です。大病院のように症例の集積や研究発表というのは難しいです。そこで、たかが「症例報告では」と思われがちですが、患者さん(症例)が臨床の基本であり、いかにその患者さんと向き合うかが大事であると思います。そのような患者さん(症例)の病気や症状を報告するのが症例報告であり、その積み重ねが医療の発展とスキルアップにつながると考えています。そこで今後も、常にその意識だけは大事に学会発表を続けていきたいと考えています。
今回の学会では、2つの特別講演が行われました。1つ目は、北海道大学の浅香先生による「胃がんはどこまで予防できるか」という内容で、ピロリ菌と胃がんの関係について熱く語っておられました。そこで早速「私も除菌しようかな!?」と言ったところ、スタッフから「もう遅い!!」と言われてしまいました。(永遠の20歳のはずなのに)
2つ目は、宇宙科学研究所の川口先生による「はやぶさの7年間の歩み」という内容で、ジョークを交えながら語っており、楽しく聞かせていただきました。臨床ではマニュアル(ガイドライン)が大事であり、それに沿っていれば「いい医療」になるのですが、研究となればそれではいけないと。また中学生の「何を勉強しておけばいいの?」(質問したことがえらい!)と言う質問に対して「勉強だけではだめ。いろいろなことに興味を持つように」と返答しておられ、私も医学はもちろん、ほかのことにも興味を持っていきたいと思います。
晴天の日曜日で屋内にいるのはもったいない気もしましたが、久しぶりに充実した一日となりました。



0 件のコメント:

コメントを投稿