2019年3月25日月曜日

15の春


彼岸も過ぎ、だいぶ暖かくなってきましたね。さくらの便りも届き、今回は春 「15の春」について考えてみました。
 
15の春」といえば何を思い出しますか?義務教育が終わり、今後の進路をはじめて自分で決める重要な時期でもありますね。(わずか15歳で一生が決まるわけではありませんが、また最近では中学受験もありますが)

はじめに、よっちゃんのほろ苦い思い出を。「15の春」といえば高校受験、その合格発表の出来事が今でも忘れることができません。大親友であったSくんと同じ高校を受験し、これからの高校生活に思いを馳せて合格発表をいっしょに見に行きました。合格番号が張り出されると、真っ先に見にいき、よっちゃんの前にあるはずのSくんの番号がない!「Sくん、番号がないよ」と大きな声で言ってしまったのです。これって落ちたことを見ず知らずの多くの人にばらしてしまったことですね。言った後で気がついたが後の祭り。Sくんは落ち込み傷ついたことだろう!Sくんが落ちてしまったというショックととんでもないことを言ってしまったというショックで、その発表後にSくんはどうなったか、自分はどうやって家までたどり着いたか、まったく記憶にありません。あの「番号」がなかったことだけは今でも鮮明に思い出します。


ここで今年「15の春」を迎えた、よっちゃんにとって大切な少年を紹介します。
その少年はよっちゃんの患者さん Iさんの息子さんです。もう15年のお付き合いとなりました。

Iさんはちょうど15年前、息子さんを出産し、授乳中に異変を感じてよっちゃんのところへ来ました。それからは手術や抗がん剤治療など、再発の危険性を気にしながらの15年間でありました。そんなIさんはよく息子さんを連れて外来へ来てくれました。赤ちゃんの頃は人見知りで泣いていて診察室にも入ってきませんでしたが、徐々に大人になり今では母親の体をいちばん心配してくれています。(主治医がいい加減のせいか?)
Iさんが苦しい治療や再発の恐怖にも耐えて頑張れたのも、息子さんあってのことです。
この15年間の少年の成長を見てきたよっちゃんにとっても大変感慨深くうれしいことです。これからもIさんともども見守っていきたい。

春はやっぱりいいですね。あたらしい旅立ちへと向かう。よっちゃんもまた新たな気持ちで2年目を。あと2週間もすれば、長野県にも「さくら」の季節がやってきます。
おまけ
よっちゃんの頃の大学合格の通知は、電報で合格の時は「さくら咲く」不合格の時は「さくら散る」と送られてきました。(これも大学生のボランティアでありました)現在では考えられないことですね。
 

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