2015年1月16日金曜日

マンモグラフィー

よっちゃんが研修医の頃、オーベンA氏(指導医のこと)に「医師のいろは」すなわち、患者さんを診て触って五感で診察することの大切さを教えていただき、その教えを大切に現在も実践しております。しかし、昨今の画像診断(レントゲン装置など)の発達はめざましく、患者さんを診て触らなくても診断できてしまうこともあります。実際のところ、乳がん検診において顕著であり、よっちゃんの研修医の頃は、いかに小さいがんを触ってみつけるかという職人技が必要で、その域に到達しようとオーベンK氏の指導のもと、検診(触診)に励んでいました。しかし、マンモグラフィーというレントゲン装置の登場で小さながんが、「触診」という職人技なしに発見できるようになり、現在では触診のみの検診は「エビデンスなし」(科学的根拠なし)とまで言われています。患者さんにとってはいいことですが、これが本当の医療かと思うところもあります。(レントゲン装置が無ければ、何もできないということか)
しかし、この流れを否定していたら前に進めないので、この程「トモシンセシス」(CTのような断層画像が得られる)という最新の画像診断装置を搭載したマンモグラフィーを導入しました。これにより、地域住民の方の乳がん検診にますます貢献できるかと、うれしい反面「CADシステム」(乳がん検出支援システム)という医者いらずの装置も搭載されており、ますますよっちゃんの出番がなくなってしまうということで(ブログとラウンドだけになってしまう)悲しくもあります。

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